中国の弱点は人民元にあり

中国の正体

令和のサムライ通信:ドルと人民元の差の巻

今回は、コロナ危機でも証明されたドルの強さ、そして、人民元の国際化を狙ってAIIB(アジアインフラ投資銀行)という組織を設立した中国の思惑などを簡単判りやすく解説してみます。

 

中国は、10年ほど前から人民元を国際化しようと積極的な活動を行ってきたのですが、現実的にはかなりの苦戦状況のようです。

前回、前々回は、アフリカ諸国を手中に収めた中国政府の野望に触れましたが、アフリカにおいても、こと通貨に関してはドルの信用が一番なのです。

アフリカ各国内では、ケニアの通貨シリングよりドル、ナイジェリアの通貨であるナイラよりドルと言うようにドルが席捲しており、人民元はまだまだの状況なのです。

ドルは世界を制する
先ず、アメリカのドルですが、言うまでもなく、「アメリカの力はドルの強さ」と言われるくらいにドルの信用と力は世界中を席捲しているのです。

今迄何度もリスク回避の為にドルが買われることが繰り返されて来ましたが、やはり今回のコロナ危機においてもドルの強さは再確認されたのです。

そうですよね、東南アジアに旅行に行っても日本の円は使えないけど、ドルだけはどこに行っても使えますものね。

世界の通貨は米ドルを軸に取引されているので基軸通貨である米ドルを基準にして、レートが計算されているのだよ。
ドルは世界の基軸通貨として、アメリカだけでなく、世界の経済を操っていると言っていいのです。
特に途上国の場合などは、自国の通貨よりドルが主流となっている国が多いのです。
アメリカのGDPは世界の4分の1を占め、日本円に換算すると約1900兆円にもなるのです。ドルの強さは、アメリカ経済と比例しているということです。

 

ドルはいつごろからこんなに強くなったのですか。

アメリカのドルは1944年に世界の通貨になり、75年以上にわたって世界中での貿易を通して最も影響力を持つ通貨なのです。
ドルは世界中のあらゆる市場において取引に使用されることで、各国の中央銀行は民間の信用を保つためにもドルを多く持って信用を高めることが定番となっているのです。
アメリカの強さは、このドルを誘導できることです。


人民元はどうか

しかし人民元と言うと、にせ札も多いと聞くのでいまいち信用できません。

対する人民元ですが、申し訳ないが、人民元は今のところローカル通貨に過ぎないよね、中国政府は、人民元の国際化を加速させようと躍起なんだよ、そのために、日本の円を抜き去って、人民元をアジア一の国際通貨にすることを目指したんだ。そして、いずれはドルにも対抗しようとしたのだけど、世界はそこまで大甘では無かったということだ。

世界第二位の経済大国となった中国なので、IMFも中国の圧力に屈して、3年前に人民元を国際通貨としての地位を承認したのです。

しかし現状は、ドルは約62%を占めており、次にユーロは約20%、日本円は約5.2%に対し、中国人民元は2.1%にすぎないのです。

えっ、人民元って、そんなに価値が低いんだ。

要は、中国が経済大国になろうが、人民元なんて殆ど相手にされていないのです。
当たり前だよね、日本の場合も遥か昔に経済大国と言われてきたけど、外国へ行ったら日本円なんて使える国は殆ど無いものね。

 

中国はどうやって人民元を上げようとしているのでしょうか。

それこそが「一帯一路」構想なのだよ。
中国は「一帯一路」のプロジェクトで「国際銀行間決済システム」通称CIPSという、ドルに頼らない国際決済システムを導入して何としてでもドル決済を排除し、人民元を国際通貨として定着させようと企んでいるのです。
しかし、「一帯一路」構想も縮小を余儀なくされるだろうし、いくらなんでも人民元が今後、飛躍的に伸びることは考えられません。

 

とにかく、中国はアメリカの逆鱗に触れることばかりをやっているということです。

 

それにしても中国は、アメリカに喧嘩を売っているみたいですね。

この甘えを作り上げたのは、マヌケオバマとバイデンコンビ、そして日本だということ、日本だと技術を盗もうが、理不尽な難癖を付けようが何の文句も言ってこない。それどころか、さらに技術を提供してくれて、金も援助してくれる。おまけにマスコミ様の援護射撃もある。

 

中国は本当の国際化・自由化を行っていないのです。中国という国は、自分達が不利になったら必ず規制を強化する国です。自分たちの都合のいいように外国企業を縛っている。そんな中国が人民元を国際通貨として認めろというのは、実に虫のいい話です。

偽札だらけの人民元が世界の基軸通貨になったら、世界は一瞬で崩壊することでしょう。

AIIBとはナニ?
AIIBとはアジアインフラ投資銀行のことで、中国の主導によって設立された国際金融機関のことです。アジアの開発を目的として融資や専門的な助言を行う機関なのです。

要は、「一帯一路」構想を推進するための金集めの組織ということです。

AIIBには、現在102カ国・地域が加盟しています。この中には、アメリカを裏切ってイギリスやフランス、ドイツなどEU諸国が加盟していますが、アメリカは頑なに拒否を示しており、日本政府もアメリカに同調して参加を見送っている状態です。

何故、これだけの多くの国が加盟したのか、途上国からすればインフラ開発を行ってくれる中国に対しては、何の異論はないし大賛成なのは分かりますが、この当時は、EUヨーロッパ諸国も、ご相伴にあずかろうと中国の金の力に眼が眩んだからです。

AIIBに対しての疑問
AIIBが手掛けるプロジェクトの議決権を持つのは、事実上、中国だけというまやかし、そして経費の問題を盾に、AIIBの常駐理事会は設置しないという中国の方針に対しての怪訝。

常駐理事会がないということは中国共産党の裁量で意思決定が行われてしまうこと、そしてAIIBの活動そのものが中国共産党の言論統制や検問を受けることとなり、すべて中国共産党の意のままにされてしまうのです。

また、AIIBのような大規模開発を手掛ける機関ともなると、通常は環境や公害対策に配慮を施して時間やコストをかけた対応を行うことが普通ですが、中国の主導で行われた場合、そんなものは二の次になることは、過去を見れば明白なのです。

いずれにせよ、AIIBとは、中国だけに都合のいい機関であることは確かです。

まとめ
日本政府も勇み足をしないで踏みとどまって正解です。

もし、こんなものに参加などしたら、アメリカ国民は許さないので、議会で日本駐留への撤退論議にまで発展していくことでしょう。
AIIBは、結局、アメリカと日本が参加しないことで信用力も弱いということです。

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