利権の巣窟と化したミャンマー少数民族問題

難民問題

令和のサムライ通信:ミャンマー少数民族問題の巻

ミャンマー情勢を聴くにつれ、ミャンマーの実情を的確に捉えた情報が少ないことにとても、もどかしさを感じるのです。
そもそも実際のミャンマーは今も昔も完全な平和には至っていないのです。

今回は、ロヒンギャ問題だけでなくミャンマーに燻り続ける少数民族問題の実態やスーチー率いるNLDの動向に簡単判りやすく迫ってみます。

軍部による今回のクーデターの実行は突発的なものではない、国際世論でのスーチーのカリスマが崩壊したことを確認したことを受けて実行に移したものです。

国内でのスーチーへのカリスマ度は国民の拠り所ともなっていることで、今も非常に高いままなのです。

しかし、国内の支持の高さは、軍部にとっては大した脅威ではない。

それは当然のこと、いかにスーチー支持が多かろうと軍は国内の国家権力を掌握していることで何とでもなることだからです。

しかし、国際世論がスーチーを後押ししている間は、さすがの軍も世界を敵に回すことになるので手が出せなかったわけです。

スーチー率いるNLDの情けなさ

このクーデターには未だに世界は驚いていますね。

しかしなあ、いとも簡単にクーデターを許してしまうという、この生ぬるい組織体質は何なのだろうかと思っちゃうよな、
このNLDという組織は、政権の基盤を強めるための当たり前の方策を施してきたのだろうかという疑問が沸いてくるのです。

 

それにしても軍隊が襲ってきたら怖くて手の施しようがないですよね。

しかしながらNLDには政権治安の盾となる親衛隊も存在しないのかよとも思ってしまう、
いくら非暴力での民主化を推進する政党であるとしても情けすぎないかい、国際世論が味方に付いているので、軍も迂闊なことは出来ないと踏んでのことなんだろうなあ。

 

それにしてもなんか頼りない感じですね。

国民を守っていくためには良い人ヅラばかりじゃダメ、強さも必要なのだということを理解していない。
ましてやミャンマーは独立以来、一筋縄ではいかない複雑怪奇な民族抗争があちらこちらで続いているのです。
こんな軟弱な組織では国民を守ることなど到底不可能なこと、情けないにも程がある。


NLD
の甘えと優柔不断
NLDはいつまで経ってもスーチーのカリスマ頼りから脱却できていない、常にスーチー人気で国際世論を味方にして軍部を牽制し成り立ってきたのです。

ところがロヒンギャ問題でのスーチーの冷淡さで、一気に国際世論の目が覚めてしまった。

しかし国内においては、相変わらずの民主化へのスローガンとスーチー人気は健在で、NLDもそれに便乗したかたちで支持されているのです。

だが、相変わらず旧態依然の組織運営から脱却できないままなので、決定的な人材不足に陥っているのです。

また、彼らは軍部と完全敵対しながらも軍を頼り切っているところもあるのです。

NLDと言う政党はスーチーさんオンリーみたいな感じですよね。

どう見てもNLDは政権政党としての影が薄すぎるよね。
前も話したけど、スーチーさんも75歳、ひょっとして、わざと後継者を育てないのか、代わりを担う存在は一向に現れない、ウィンミン前大統領に至っては、ただの飾り物みたいでまったく存在感も無かった。
とにかくこの政党、スーチー以外に目玉となる人物がいない何とも不思議な組織なのです。

 

何でもスーチーさんに集中しているみたいで大変ですね。

NLDには対立する軍部との調整役が存在しないという信じがたい噂は絶えなかったが、どうやらこれは事実のようです。
敵対するとはいえ、ロヒンギャ問題も含めて様々な国境を隔てた紛争を抱えるミャンマー特異な環境を考えれば、治安の本元である国防省や内務省を牛耳る国軍とは、嫌が上でもある程度の連携は不可欠な筈なのにね。

 

放置されたままの内戦状態
ミャンマー情勢に関しては、海外メディアも情報が錯綜しているので誤解ばかりを生むこととなるのです。

そもそもミャンマーは、独立以来、20以上にもなる少数民族武装組織が「分離独立」を求めて蜂起し、今も内戦状態のままなのです。

この内戦の実態は、自治権の拡大や民族的なアイデンティティーどころか、内情はもっと深く、当事者同士では解決不可能な複雑な様相を呈しているのです。

いい加減なイギリスの植民地政策
何故、少数民族から根強い反発が続くのか、それはイギリスの植民地支配の流れからくるもので、前にも話しましたが、イギリスは大多数のミャンマー族を最下層に組み入れて少数民族やベンガル人を優遇する処置をとったのです。

独立前の支配権は少数民族側にあった為に、地位の復権や利権の争奪などに発展して行ったのです。

ということで一見、ミャンマー人が一方的に弱い少数民族を抑圧・迫害しているように見受けがちだが、迫害されてきたのは大多数のミャンマー人であったということなのです。

ただ、これは表向きの話です。

 本当の抗争の理由は利権あるのみ
実はミャンマーは資源の宝庫でもあるのです。

ミャンマーの台地には石油や天然ガス、金など様々な鉱物資源が眠ったままなのです。

カチン州は宝石の宝庫
少数民族との対立が続くカチン州は、宝石であるヒスイの産地であることは有名です。

中国では何千年にもわたってヒスイが重宝されてきたのです。それは今でも健在で、金持ちの間で絶大的な人気を誇るのです。

そう、ここではミャンマー軍とカチン武装勢力とのヒスイをめぐっての利権抗争が絶えない泥沼の地域だということなのです。

ミャンマーで取れるヒスイの殆どは中国に送られているのです。それだけでも中国とミャンマーの関係は切っても切れない中なのです。

シャン州はアヘンの宝庫
また、シャン州では麻薬の原料であるアヘンをめぐる抗争が続いています。ここは、言わずと知れた悪の巣窟、タイ、ミャンマー、ラオスの国境地帯に広がる「黄金の三角地帯」(ゴールデン・トライアングル)です。今や合成麻薬の生産が盛んに行われ、ミャンマー軍と武装勢力との間でドロドロの利権をめぐる争いが続いているのです。

少数民族の武装勢力は自治権の拡大を求めて戦闘を繰り広げていますが、武装勢力側からすると自治権の拡大とは利権の拡大を意味するもの、国とすれば、ただでさえ混乱状態の中で、これ以上の譲歩は中央集権を危うくするだけなので、一歩も引けないのです。

まとめ
今回はNLDのお粗末な体制と、軍と少数民族の利権争いに翻弄されるミャンマーの実情の一部を紹介してみました。

時間が経つほど話が複雑化するのは世の常、ロヒンギャ問題も宗教的な対立ではなく、イギリスと言う宗主国が招いたいい加減さから端を発したものです。

これを放置して出て行ったことで土地の奪い合いから領土問題に発展し、挙句の果てには仏教とイスラムの対立という複雑さをともなってしまったのです。

イギリスの罪は大きいのです。

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