イスラエルと和平を実現させたUAEとはどんな国なのか

トランプ大統領の魅力・批判他

トランプ外交の橋渡しで実現したイスラエルとアラブ首長国連邦UAEの国交正常化。
トランプ大統領の功績となるとことごとく無視を決め込む日本のマスコミ。これでは日本人はどんどん世界音痴にされてしまいます。
今回はUAEとはどういう国なのか日本との関係などを簡単判りやすく解説して行きます。

アラブ首長国連邦UAEといってもドバイのことは日本でも馴染みがありますが、日本人の多くはUAEといわれてもピンとこない人が多いようです。

実は日本とUAEの関係はとても深く大きいのです。

UAEからの石油輸入は日本の生命線
日本に輸入される原油の殆どは中東に依存していることはお判りのことでしょう、その中でも突出しているのがサウジアラビアとUAEなのです。

そのシェアを見るとサウジアラビアが全体の38%で、その次のUAEは25.5%を占めるほどなので、UAEは日本に取ってなくてはならない存在なのです。

しかもUAEにとっても日本が最大の輸出国なのです。こうして見るとUAEの動向は日本に取って生命線の一つともいえるわけです。

日本の場合、日本が世界中に援助をしたりして友好を築いている筈なのに、その成果や実態をあまり紹介されませんよね。UAEのことも同じ感じがします。

日本のマスコミは、日本経済や生活の要であるこうした重要な国の紹介を殆どしないので国民は知りようがないのです。
二言目には、聞きたくも無い隣の国の話をしだすばかりで、偏った報道ばかりです。
今回の歴史的な英断に対してもトランプがらみなのでワザとシラケタ報道スタンスを取ったりと、まあ、トランプの実績に対しての冷ややかな報道はいつもながらとしても、UAEやイスラエルに対する評価や配慮もまったく無いのです。日本のマスコミは本当にひねくれの役立たずだよな。


アラブ首長国連邦UAEとは
UAEは、首都のアブダビやドバイなどの7つの首長国で構成された連邦国家です。人口は約9百万人で国土も日本の北海道くらいと狭いのですが、湾岸諸国の中ではサウジアラビアに次ぐ大国であり金持ち国家なのです。

主要産業は、勿論、石油と天然ガスが一番ですが、早くから脱石油への経済転換を模索していて、ドバイを中心に観光、製造業の多角的な産業を発展させてきました。

最初はアラブ首長国連邦UAE?ときいても、どの国?という感じでしたが、あのドバイがある国のことかで理解出来ました。私でもわかるのは、中東のシリコンバレーとして有名なドバイとエミレーツ航空ですね。

ドバイの繁栄はアラブの奇跡とも言われたからね、エミレーツ航空はドバイのお陰で世界的な航空会社になったわけだ。
ということで、日本の人は殆ど知らないのですが、UAEは石油だけに依存した国ではないのです。そもそもは石油があまり取れない貿易の地であったドバイ地域を発展させたことで、飛躍的な進歩を遂げたのです。

一時期はリーマンショックで躓いたドバイですが、アブダビの支援で復活し、その後は外国からの経済誘致にも大成功を収めているのです。

UAEはもの凄い大金持ちの国ということですね、ということは国の中も平和なのですか。

実は、UAEの人口の多くは他国からの出稼ぎ移民で、約100万のアラブ人が国を支配しているのです。そのアラブ人達は、教育はタダで所得税も無く高給取り揃いというとてもリッチな国なのです。
出稼ぎ移民にはそこまでの優遇は無いが、UAEは湾岸諸国の中でも治安がいい国として定評があるのです。また、イスラム国家ながらも戒律はとても緩く、他の宗教にも干渉しないという、アラブでは珍しいかなり自由な国なのです。

湾岸諸国は一気に緊迫度が増してきた
しかしUAEを取り巻く環境はここにきて事情が大きく変わってきたのです。
それは言わずと知れたイランの存在です。

イランは、サウジアラビアへの攻撃ではイエメンのフーシ派(イランが全面支援するシーア派過激派組織)を使って、掟破りの油田施設を攻撃したことはよく知られております。

湾岸諸国とイランとの対立は最高潮に達している状況なのです。そうした緊迫した状況にある湾岸諸国からすればイランと敵対するイスラエルのハイテク技術や先端情報は喉から手が出るほど欲しいのです。要はパレスチナへの大義どころではないのです。

そもそも日本ではイランもアラブの国だと勘違いしている人が多いのですがイランはペルシャの国でペルシャ人なのです。歴史的に見てもアラブ人とペルシャ人は仲が良くないのです。

湾岸諸国だけではイランの脅威に対抗できない
今回の国交正常化はトランプ大統領が仲介したことは間違いないが、UAEにとっても地理的状況を踏まえても決断せざるを得ない状況に至ってきたというわけです。

もはや敵でも何でもないイスラエルと対峙する意味はなし、それならイスラエルの支援を受けて本当の脅威であるイランに対抗することこそが賢明であると悟ったのです。

UAEとイランの関係は相当悪いのですね、このままだとイランに攻め込まれるという恐ろしさがあったのでしょうか。

勿論のことです。実はUAEもおとなしい国でもないのです。それは、イランに対抗してイエメンの内戦にも外国から雇った傭兵を使って支援しており、更にはリビアの内戦にも深く関与したり、紛争地帯の反政府勢力に資金援助をしたりと結構、戦闘的なところもある。
そして、その武器の殆どをアメリカに依存している状態なのです。
UAEの防衛の要はアメリカが握っているといっても過言ではないのです。そうした意味でもアメリカの発言力は大きいので、必然的にイスラエルとの交流が生まれてくるわけです。

UAEに取ってイスラエルの先端技術は途轍もない魅力なのです。それはUAEだけでなくサウジアラビアや多くのアラブ諸国も同じ思いなのです。

アラブ側の黒幕は誰か
こうした道筋を作ったのは勿論、トランプ政権なのですが、アラブ勢からはサウジアラビアのムハンマド皇太子の主導が非常に大きいのです。
サウジアラビアがイスラエルとの接触を認めだしたところから、堰を切ったように各国ともイスラエルとの交流に繋がって行ったのです。
そして、UAEの実力者ムハンマド・ビン・ザイド 皇太子の存在です。
この二人の皇太子が今後の鍵を握ると言って間違いないでしょう。

こうした実力者の方がアメリカと協力し合っているのですね、しかし、トランプ大統領はどうやってこういう人脈を動かすことができたのでしょうか。

それは、イバンカさんのご主人であるクシュナー大統領上級顧問の存在が大きいのです。彼は相当なやり手で、トランプ大統領から中東政策を全面的に託されているのです。
また、ユダヤ人としてイスラエルのネタニヤフ首相からの信頼も厚く、トランプ大統領は彼の手腕に惚れ込んでもいるのです。

まとめ
イスラエルのネタニヤフ首相もアメリカトランプ政権の後ろ盾を得て水面下で湾岸諸国の懐柔を進めてきたのです。

次に続いたのは、バーレーンでした。その次はオマーンではとも言われています。

サウジアラビアの場合は、聖地を抱えていたり、カショギ事件などの余韻があるので正式には少し遅れるが、事実上、国交樹立したようなものです。

今後は、湾岸諸国以外でも、セルビアやコソボのようにイスラエルとの国交を進める国は続いてくると思われます。

何といっても、レバノンのアウン大統領までもが今回の合意を評価する発言を行っているくらいです。レバノンというとイランに主導されたヒズボラという目の上のタンコブがいながらの発言は大きい。

裏切り者と言われようが、もはや時代の流れだ。
いくらアラブの大義と云えども、まったく進展の無い物事に拘っていては未来も何もない。
それどころか別な方向から敵が忍び寄ってきた、国交樹立はイランへの牽制の意味合いもあるのです。

最後まで読んでいただきありがとうございます。

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