迷走するEU、ギリシャはEUの爆弾なのか

EUを取り巻く難題

何かと不安の様相が増しているEUの中でも、特にお荷物的に扱われているのがギリシャです。
EUはギリシャと拘わってしまったことでおかしくなったという専門家もいるくらいなのです。
今回は、EUの中でもお騒がせなギリシャの動向と拘わりについて簡単判りやすく説明して行きます。

 

 

 

 

 

 

ギリシャというとオリンピックの発祥の地であるのと、古代ギリシャの建築物が有名ですが、どういう国なのでしょうか。

第二次大戦後のギリシャは、ギリシャの軌跡と言われるほどの経済成長を成し遂げたことが有名で、バルカン半島の国々の中では最も豊かな国なのです。
ギリシャにはこれと言った基幹産業もないのですが、そのギリシャがバルカン諸国の中で唯一繁栄できたのは立地の良さであるとしか言いようがありません。
この立地のお陰で海運業が栄え、観光誘致にも成功したのです。


ギリシャは人口約1000万人、国土は日本の約3分の1、主要産業は、海運業と観光が主な国で、これ以外には大した基幹産業は無いのです。

一時期は繁栄したギリシャ経済でしたが、身の丈にあわない手厚い社会保障制度(ギリシャは55歳で年金がもらえるという羨ましさ等)や過剰な公務員の雇用などが国の財政を圧迫し次第に陰りが見え始めたのです。

更に、脱税や公務員の汚職、賄賂が横行し、しまいには国家ぐるみで財政赤字を偽り、粉飾決算を繰り返す事態となったのです。

その後も、政府は赤字国債を発行し続けて急場を凌ぐだけなので、これでは財政が逼迫し破綻に向かうだけです。

その後、政権が変わって、この粉飾決算の事実が公にされたことで、ヨーロッパ中が大混乱となり、国債も軒並み暴落、ユーロの信用も失墜しヨーロッパ中が煽りをうけたのです。

 

一国の不祥事がEU全体を巻き込んでしまったというわけですね、それにしても通貨ユーロの打撃は他のEU諸国に取っても想定外でしたね。

ここで一番被害が大きかったのはドイツやフランスですが、ギリシャと少し似たような状況にあったイタリアやスペインなどは、お前らもやっている(粉飾決算)んじゃないのと、疑いを掛けられ、国債価格も下落するなど、最もとばっちりを受けたのです。その点、イギリスはポンドだったのでかろうじて難を逃れたのです。

こうした中でも、EUはギリシャに対し、過剰すぎる公務員の削減や社会保障の縮小などを条件に融資を行い、ギリシャの面倒を見た訳です。

ところが、今度は、金は借りても返さない、公務員も減らさない、社会保障もそのままだ。という居直り政権が現れたりでEU諸国から大顰蹙状態なのでした。

これだけを見ると、ギリシャという国はどうしようもないインチキ国家としか思えません。

何故、EUはギリシャに甘いのですか、意味がわかりません。

 

それはね、もし、ギリシャがEUを脱退することにでもなったら、真っ先にロシアそして中国が擦り寄って支援を行うことが判り切っているからだ。仮にパナマがロシアや中国に乗っ取られたら大変なことになるよね。

 

ということで、EUやアメリカがギリシャを見捨てられないのは、ギリシャがバルカン半島から地中海に抜ける重要な位置にあるからです。

ロシアの思惑
ロシアはソ連時代からの南下政策としてバルカン半島の進出を最重要視しているのです。ギリシャを抑えることが出来れば地中海へのルートが開けるのです。ロシアにとってギリシャは喉から手が出るほどほしい地域なのです。

そうしたことで、アメリカもギリシャには多額の援助を施していたわけです。

このことは、ギリシャの歴代政権は勿論心得た話で、ある意味、彼らはアメリカやヨーロッパ諸国の足元を見てきて、我々を見捨てるなど出来るはずがないと、したたかに動いてきたわけです。

結局、これがあるので、わがまま放題にやっても強気でいられるということなのです。

それは今の政権もまったく変わっていません。

中国が忍び寄っている
昨年誕生した新政権は中国への傾斜を強めているのです。ミツォタキス首相は、中国に訪問して、お得意の中華大接待を受けたのか、わずか1週間後には習近平国家主席をギリシャに招き首脳会談を開催。中国が運営権を握ったピレウス港を視察するなど、中国への影響力の拡大を誇示したのです。

これは、間違いなく、EUやアメリカに対しての牽制です。

ギリシャの歴代政権は左派が牛耳っているのです。そもそも左派政権は、見栄えの良い所だけを強調する傾向がある。

社会福祉を手厚くしたり、役人を優遇したりで理想ばかりに捉われて現実を見ない傾向があるので一方に歪が出てきてしまうのです。
ということで、ギリシャの失業率はいまだに最悪なのです。

そうした中で現在では、シリア難民の流入によって、トルコとの間で緊張が高まっており、小競り合いの険悪状態が続いています。
ギリシャの治安当局が催涙ガス弾で難民の入国を阻止する事態も起きており、新たな課題がギリシャとトルコそしてEUの間で巻き起こっているのです。

まとめ
コロナの深刻さで、イタリアやスペインなどEU中が大打撃の中、ギリシャは被害が低いことは幸いでしたが、ギリシャはこれからもお騒がせとなることは間違いない。

特にトルコとは難民問題だけではなく、東地中海の天然ガス資源をめぐり、両国がそれを睨んで軍事演習を行うという緊張状態に陥っているのです。
これに関しては、両国も強気の姿勢を崩さず今のところ歩み寄りは期待できない状況なのです。

アメリカとEUが慌てて仲介役を担っているという状況ですが、ここで、ロシアや中国の悪の手が伸びて来たらと考えるとゾッとします。
アメリカもEUも、北大西洋条約機構加盟国のお騒がせ国家同士の諍いを収めることに戦々恐々となっているのです。

ギリシャがEUの足枷とならないよう祈ります。

最後まで読んでいただきありがとうございます。

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