二つの東京大会を見比べる

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海ヒト人:今回の東京大会と57年前の東京大会の違いとは、誰も伝えない国民不在のシラケムード

二つの東京大会を見比べる
今回の大会はコロナのせいでガタガタの大会となってしまったので、過去とは比べようもないのですが、こと前回の東京大会は国民の総意を受け完璧な開催であったように伝わりますが、事実はそうでもなかったのです。実はオリンピック招致にしても国民不在での話なので、当初はまったく盛り上がらなかったのです……。

 

それにしても、終わったから言えることですが、この最悪な状況でオリンピックなどよくも開催したものです。

これがドイツのメルケルだったら、フランスのマクロンだったら、イギリスのジョンソンにしたって開催などするわけがない。

それは、ヨーロッパ首脳は国民ファーストを前面に打ち出しているからです。

もし、こんな状態で開催などしようものなら暴動などでは済まないことは誰もが予測できること、間違いなくテロの世界に引き込まれることでしょう。

IOCのバッハもそんなお膝元の事情を充分に承知しているので、彼らには強気に出れないのです。

国民をないがしろにできる国、日本だから開催できたのです。

まあ、この話をし出したら脱線の極みとなるのでやめておきましょう。

 

それでは57年前にタイムスリップ

オリンピックが招致され歓喜に包まれたは嘘

かつてないドタバタ続きとなった今回の東京オリンピックですが、前回の東京オリンピックが招致された時に日本中が歓喜に包まれたというのも嘘の話なのです。

 

この醜聞燦燦たる大会に比べ前回の東京大会は日本国民が一致団結し、すべてが厳粛壮大に進められたように伝わりますが、実は様々な葛藤もあり、結構、すったもんだの経緯があったのです。

 

えーっ、当時、私は小学校3年だったけど、もの凄い盛り上がりを感じたけどそうじゃなかったっていうの?

私も当時は小学校6年、我々は子供だったからね、開催になってからの盛り上がりしか知らないわけさ。

小学3年と6年の感性の違いなのだけど、冷静に当時を思い起こすと開催直前まで大人たちはシラケていた記憶があるのだよ。

 

前回の東京オリンピック招致が決定したのは、1959年というから敗戦後14年目の出来事です。

日本がGHQから解放され国家の体制を整えたのは1952年ですから、1959年では国家樹立が10年にも満たない国のいくすえも定まらない時代なわけです。

 

そんな時点でオリンピックなどと言う世界的なイベントを招致しても、国民は喜ぶ以前にピンとこないのは当然ですよね。

 

なので、開催決定の時点では、オリンピック招致に疑念と訝いがあり、オリンピックに反対と言うのではなく、国民の殆どは政府の勇み足ではないかと言う怪訝に包れていたのです。

 

 

 

あらー、そうだったんだ。てっきりオリンピック開催が決まった時点で国民はみんな大興奮状態だと思っていたわ。

いやいや、まるでそんなムードでは無かったらしい、それはそうだよね、当時は土下座外交の真っ盛り、オリンピックも押し付けられの話と疑心暗鬼に捉われていたわけだ。

加えて国内のあちこちから茶々を入れられて、当時のオリンピック担当相と大会事務総長が対立して辞任騒動に発展したりして、すったもんだの連続だったらしいのです。

 

結局、招致から国民をオリンピックムードに転換させるのに3年以上の年月がかかっているのです。

 

ここで政府が得をしたのは、当時は、高度成長期の真っ只中で、いけいけどんどんの時代だったこと、国民は敗戦の屈辱から奇跡的に立ち直った日本を誇りに思い、オリンピックブームの下地は整って行ったのです。

こうしてオリンピック需要の経済対策にも拍車がかかり日増しに盛り上がって行ったというわけです。

 

子供なので純粋に連帯だけを信じていたので、そこまでのプロセスがあったなんてまったく判らなかったし読めなかった。

 

よくよく考えたら大人たちは結構シラケていたよね、なんてったって、60年安保闘争の余韻が覚めやらぬ時期だし、オリンピックだからって一致団結という雰囲気じゃない。
けど、今回の大会と違うのは、やれば大成功の保障があったので反対する理由がないのだよ、そこが大きいよね。

 

オリンピック熱がどんどん盛り上がりを見せる頃には、反対意見など殆どなく、国民もマスコミなどに洗脳されオリンピックムードに包まれて行きました。

まあ、今回のオリンピックとはすべてが比較対象外とも言えます。

初めてアジアで開催されたオリンピックという大イベント。

前回のオリンピックの意義は確かに大きかった

日本の復活を世界中にアピールすることが出来たからです。

こうして日本はヨーロッパ列強諸国と再び肩を並べることが出来たのです。

当時をふり返ると海外のメディアからも絶賛されたことを思い起こします。

 

それに比べると今大会は何の成果があったのでしょうか。

最低限、国民全体にワクチン接種が行き渡らない状況での開催は不味かった。

東京では大会期間中5日連続して4000人の感染者を出す事態となってしまった。

この感染者急増を受けて国も都もなす術はなく、殆どの方たちは治療もままならないまま自宅待機を余儀なくされ苦しみ続けているのです。

 

オリンピックの開催ともなれば歴史に刻まれることは間違いない。

いくらマスコミがヨイショしようが、残念ながら、此度の東京大会は史上ワーストの大会として永遠に嘲笑の的とされてしまうことは確かなようです。

 

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