「リーマンショック」とは何か。再度頭に叩き込もう

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リーマンショック?サブプライムローン???

今さら人に聞きづらい、何かと引き合いに出される「リーマンショック」ってなんでしたっけ。


「今回の危機はリーマン級の経済的損失」などと、やたらに使われるリーマンショックという言葉。

今後もビックな出来事には必ずと言っていいほど、リーマンが出てくるハズです。

しかしリーマンになぞられても、リーマンの出来事を知らないでは恥ずかしい限り、なので、基本だけは知っておかないと、と思ったわけですが、というか、実は正直に言うと私、殆ど知らないのでした。

 

確かに、リーマンショック、サブプライムローンとか言われても、日本のバブル崩壊と同じでしょ、くらいで、昔の話で終わったことだし、何か複雑すぎて、もういいやって人が多いのだよ。ただねえ、これからも負の話として必ず引き合いに出されるので、簡単な基本だけでも知っておく必要はあるかもね。

リーマンショックは、貧しい人でも住宅を購入することが出来ることを謳ったサブプライムローンが住宅不動産価格の暴落によって崩壊してしまい、その中心的存在であった投資銀行であるリーマン・ブラザースが、その煽り?を受け、アメリカの歴史上最大の64兆5千億円という負債を抱えて破綻に追い込まれ、世界的に連鎖して行った現象を言います。

サブプライムローンとは
リーマンショックを語るには、サブプライムローンの存在を説明しないと話が進みません。
話しは2000年代、当時のアメリカはバブル真っ盛り、不動産・住宅市場は絶好調の中で軒並み高騰していたのです。

サブプライムローンとは、住宅購入において通常ではローン審査に通らないような低所得者に貸し出す融資のことです。

低所得者にとってのサブプライムローンの利点は、住宅を購入して返済が不可能となった場合でも、住宅を引き渡せば残りのローンが免除されるというメリットがある。

また、銀行ローン会社は、当時のアメリカの景気はバブル真っ盛りで、地価や住宅価格も上昇しっぱなしなので、たとえ返済が滞っても住宅を担保に取っていることで、再度売り出せば前より高く売却できるということで双方にメリットがあったのです。

しかし、これが出来るのは、常にバブルの状態で地価が上昇していないと成り立たない話な訳です。なので、バブルが弾けたり景気が後退したらたちまち歯車が狂うことは当然の結果なわけです。

ところが話はここで終わらず、更に話を複雑化させたのが、ローン会社のしたたかさです。
ローン会社は、サブプライムローンの特異性から、初めから返済不能を予測していたのです。

そしてローン会社はその策として、リーマンなどの証券会社と結託して、サブプライムローン債権を証券化して他の優良金融商品と混ぜ合わせて市場で販売することを考えついたのです。
それには、格付け会社のムーディーズを使うなどしてサブプライムローンを最優良のAAAに格付けさせる巧妙な仕掛けも施しており、投資家は何の疑いも持たずにサブプライムローンが混ざった金融商品を買いあさったのです。

こうして、この時点では完全な形で世界市場を出し抜いたというわけです。

 


しかし、2006年後半頃から、とうとう住宅バブルの崩壊が始まり、サブプライムローンを利用した人達の殆どは、返済能力の無い人達だったので、たちまち不良債権となってしまったのです。

サブプライムローン破綻の影響が更に拡大したのは、先に説明したサブプライムローンを証券化して売り出したことで、事をより複雑化にして大混乱させたことにあります。
投資家達は自分たちが買った金融商品にサブプライムローンが入り込んでいることも把握していないのでした。

投資家たちはここで初めて、サブプライムローンが様々な金融商品に紛れ込んだウイルスであることを知ることになるのです。

こうして、サブプライムローンを不良債権化させ、挙句の果てには他の金融商品と組み合わせて売りまくったことで、慌てた世界中の投資家が叩き売り出したことで世界中がパニックに陥ったのです。

リーマンショックの日本への影響も相当酷かったのですか。

日本への影響は、世界同時不況となったことで、日経平均株価も大暴落となり、6000円台という安値となったのです。
勿論、ドルが売られて円高となり、日本の自動車産業はもろに影響を受けたことは間違いありませんが、幸いにもサブプライムローンの影響だけは少なかったのです。

日本はサブプライムローンの被害だけは少なかった
日本の場合は、リーマンショックはバブル崩壊に比べるとそんなにインパクトを感じないという人も多いのです。

それは、日本の場合、当時もバブル崩壊の余韻から完全に抜け出せたわけではないので、思い切った投資も出来ないし、かつての勢いも無いので、慎重だったのが幸いしたのか、欧米と比べてサブプライムローンの被害は軽傷で済んだのです。

なので、サブプライムローンに限っては大きな痛手にはならなかったのです。
また、こうして株安、円高を凌げたのは、バブルを経験した強みが功を奏したのかも知れません。

こうしたことで、日本への影響は限定的なものでしたが、ヨーロッパEU諸国の場合はユーロという統一通貨が仇となり、逆に国としての対策がかみ合わず回復が遅れたのです。

サブプライムローンがデタラメなのは、そもそも、不動産・住宅はこれからも上がり続けると甘い判断をして、住宅を購入することは不可能な人達にお金を貸し続けたこと、そして、他の優良な金融商品とサブプライムローンを合わせて売り出したことが被害を拡大させてしまった要因なのです。

要は、アメリカはバブル崩壊が読めなくて、迂闊にも日本と同じ轍を踏んでしまったということです。

アメリカは何故、リーマン・ブラザースを救わなかったのですか。

リーマンは、やっていることが自業自得過ぎて同情の余地も無いからです。
さらに経済危機を予測できる立場にいたのに目先の利潤に拘り、事の重大性に目を反らせていたことが、かなりの顰蹙もかっていて、議会の承認も後手後手に回ってしまったのです。

どうやらリーマンは、破綻になった場合でも、その影響力の大きさを考えれば、アメリカが自分達を見捨てることは無いと過信していた節があるのです。
しかし、アメリカはリーマンを見限ったのです。

まとめ
ということで今回は、超簡単にリーマンショックを解説してみました。

「リーマン級」と例えられるのは、リーマンショックの中身ではなく、世界に影響を及ぼした負の経済規模を言います。

今後、リーマン級の大騒動があるとすれば、コロナ不況、米中貿易戦争中のアメリカ発か中国発か、ギリシャやイタリア、スペインを抱えるEU発かのいずれかが発信源となることだけは想定できますが、そもそもバブルの崩壊には思わぬ落とし穴が待ち受けているものなので誰も予測できないのです。

最後まで読んで頂き有難うございます。
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