ゴーンは何故レバノンに逃亡したのか、ゴーンの選定を推測してみる

カルロスゴーン

令和のサムライ通信:レバノン逃亡の経緯の巻

ゴーンが逃げ込んだレバノンとはどういう国なのか、このままゴーンはレバノンという国で埋もれてしまうのだろうか、そして、ゴーンにはレバノン以外にフランスとブラジルという選択があった。その中で何故レバノンを選んだのだろうか、先ずは、レバノンと言う国から判りやすく超簡単に説明して行きます。


しかしながら今回のレバノンでの大爆発の余韻は、内閣を総辞職させるくらいのインパクトもあり、今迄とは確実に様相が変わっていくことは間違いないでしょう。

レバノンと言うと内戦と過激派の拠点というイメージがつきものです。
しかし、レバノンは一昔前までは、「中東のパリ」と言われたくらいの美しい国だったのです。

レバノンはどういう国
レバノンの人口は、約700万人弱ほどで、日本でいうと千葉県くらいの人口で、面積は岐阜県や秋田県に相当するコンパクトな都市国家です。

特徴は、アラブ人の国ながらキリスト教徒が40%と多く、それは宗主国であったフランスの多大な影響があったことが伺わせます。

日本とレバノンの関係はというと、世界中から舐められっぱなしのお得意のODAで、多額の国民の税金をレバノンにもばら撒いています。

中東戦争に巻き込まれて大混乱
しかし、「中東のパリ」と言われたレバノンですが、1970年代ころから、お隣イスラエルの影響で中東戦争に巻き込まれてしまい、パレスチナのPLOの流入によって、キリスト教、イスラムなどの宗派間のバランスが崩れだしたのです。

その結果、イスラム教徒対キリスト教徒の対立が激化するなど国内が分裂状態となり、これに、イスラエルやシリア、アメリカやソ連も参入して、国は入り乱れて内戦状態になっていくのでした。

内戦によって金だけが頼りの国となる
こうして国土は著しく荒廃してき、経済も大打撃を受け、汚職や賄賂が蔓延する秩序の無い無法状態の国家に陥ってしまったのです。

さらには、反イスラエルを掲げるイランの支援を受けたヒズボラと言うイスラムシーア派過激組織が勢力を伸ばして自爆テロを行うなど滅茶苦茶な状態になっていったわけです。

その混乱さは、何といってもアメリカでさえレバノンへの介入に嫌気がさし撤退した過去があるくらいなのです。

しかし、近年では内戦は収まり、一時期はかなりの復興を遂げていますが、ヒズボラは相変わらず、イランシーア派の支援を受けて安泰だし、今でもヒズボラによる閣僚の暗殺などが頻繁に起こるのです。

ヒズボラってテロとかで名前がよく出てきますが過激派の方達ですよね。

そのヒズボラですが、過激派の一方でレバノンでは合法政党としても活動していて一定の支持も集めているのです。キリスト教政党と組んで連立などにも参加していて、ヒズポラの閣僚も結構いるくらいなのです。ということでヒズポラはレバノンでは嫌われた存在でもないのです。
これによって過激な行動も控えるようになってきたことは事実なわけです。

 

聞けば聞くほどレバノンという国は、本当に不思議な国ですね。

日本のマスコミは殆ど触れないが、実はレバノンには100万近くのシリア難民が生活しているのです。人口700万の国が100万の難民を受け入れていること自体が驚きですが、自国が破綻状態でも難民を受け入れるという器量とは何か?勿論、世界中からの支援があってこその話ではあるが、日本では想像もできない話です。

そして、数十万人が暮らす人を寄せ付けないパレスチナ難民キャンプの存在などもあり、治安は場所によっては最悪状態で、国民の殆どは銃を持ち自分の身を守るのが常識の国なのです。

それにしてもゴーンさんは、何でこんな条件の最悪な国に逃げたのですか。

実は、レバノンは金持ち優遇の国だからです。レバノンという国は金さえあれば何でも買える国なのです。武器の密輸など、敵も味方もなく商売することでも有名です。
まあ、レバノンに限らずお金で何でも買える国はいくらでもあるのですが、ゴーンさんは予めレバノンでの人脈と拠点を作り上げているので、最も適した環境なのです。

ゴーンの逃亡の選択
もう一つのゴーンさんの故郷、フランスの場合は、最初の頃はゴーンさんに同情的だったのが、余りの金額の大きさから、ゴーンさんに対して懐疑的な風潮が蔓延し出し、マクロン大統領でさえゴーンさんから一線をおくようになってきた。

なのでフランスへの逃亡は、初めから選択肢になかったのです。
しかもフランスではこのやり方は、国家としては絶対に受け入れられません。

仮にフランスへの逃亡が成功したところで、一時的にフランス国内で身柄を拘束されるかもしれません。

フランス人は今でこそ、この逃亡劇に拍手喝采していますが、もし、自分の国でやられたら許すはずがないのです。勿論、逃亡会見なども許されない筈です。

但し、それは、あくまで入国の仕方に対するもので、だからと言って身柄引き渡しは人権を盾に拒否することでしょう。

ということで、さらにもう一つの故郷であるブラジルと言う選択肢もあった筈です。
実はブラジルは、レバノン以上の逃亡天国なのです。ブラジルの場合、自国民保護の基に、憲法で外国への自国民の引き渡しの絶対禁止を定めているからです。

日本で有名なのが、浜松で高校生の死亡ひき逃げ事故を起こして、ブラジルに逃亡した容疑者です。この容疑者はブラジルで何事も無いかのように生活しているのです。

また、ブラジルというと世界中が大追跡したナチスのアイヒマンと並ぶ大物戦犯であるメンゲレが潜伏していたことも有名で、ナチス残党のコミュニティも存在していたくらいなのです。

こうしてみると、ゴーンさんは不思議な因果な廻りあわせを持った人物であるとしか言いようがありません。

結局、ゴーンさんや協力者達は逃亡のあらゆるリスクと今後の活動を視野に入れた上で、ブラジルではなく、ヨーロッパに近く、国家自体が協力的なレバノンが最も適していると判断したのではないかと考えられます。

レバノンは、経済が破綻寸前で暴動まで起きていて、ゴーンさんは窮地に立たされているという報道がありましたが、どうなのですか。

レバノンの暴動は年がら年中のことです、なにせ、人口が少ない都市国家なので回復も早かったり、落ちたりの繰り返しなのです。
デフォルトになっても、人口700万の国が100万のシリアやパレスチナ難民を受け入れていることからしても、世界はレバノンを見捨てることはあり得ないのです。
ゴーンさんが強いのは、ドルをたくさん持っていることです。国の通貨が暴落したら、世界の基軸通貨のドルが更に本領を発揮するのです。

まとめ
しかしながら、ゴーンさんがこのままレバノンでおとなしく余生を送るとも思えませんので、何らかのアクションを起こしてくることは間違いないでしょう。
それこそが大統領を目指すという布石です。

余韻が覚めて、しばらくしたら、ゴーンさんがヨーロッパ中で目撃される何てこともあり得るかも知れません。

日本では、主権侵害を犯した凶悪犯罪人に指定されてしまったゴーンさんですが、考えてみたら、刑務所から脱獄したわけでもないので、バカみたいに大騒ぎする必要も無いのです。

外国ではゴーンさんは過去の人では無く、いまでも現役のままなのです。

下手すると「敵の敵は味方」となって中国に招待されたり、このまま日韓関係が最悪のままであったら、引き渡し協定を無視して、文さんのアイデアで韓国にご招待なんていう、超の付く嫌がらせもあるかもしれません。

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